谷を越える

横軸に完成度、縦軸に好感度を示すグラフがあります。
右に行くほど完成度が上がり上に行くほど好感度が増していきます。
右肩上がりで伸びた線は、ある点を越えると縦軸が急降下します。
横軸は右に伸びていくのに。

不気味の谷と言われるこの現象は、人型のロボットやアートの鑑賞者にしばしば起こります。
人間を真似て作られたロボット達は、人間に近くなると不気味に感じられ不快感を与える存在になってしまう境界線があるという。
人を描くクリエイターにとっては越えなければいけないボーダーらしい。

不気味の谷に挑む物語はフィクションでもノンフィクションでもたくさんあります。
近年、谷を越えるクリエイターが現れだしたようで益々面白くなるテクノロジー。
あえて人間から遠ざけるデザインに落ち着いているロボット業界の動きが楽しみです。
絵画やCGの世界ではもう越えてると言ってもいいくらいです。

アナロジーで解釈を広めていくとあらゆるものを置き換えて考察することができます。
好感度と完成度が両立しない現象は言い換えればトレードオフの状態です。
別の評価軸を設ければ問題を他所に転嫁できる。
それはまるで資本主義の縮図です。
環境破壊、温暖化、資源枯渇、異常気象、貧困、飢餓、あれもこれもそれも問題だらけ。
諸悪の根源とされる資本主義。
とある少女は資本主義を止めよと言う。
とある学者は人新世の生き方を提唱する。
資本主義がこのまま進むのは危ないと。
でも、人はもう原始には戻れません。
産業革命で地球が壊れたのは事実なのかもしれませんが、経済活動をやめられない人類には、さらなる技術革新で問題を解決していく以外に道はないのではないでしょうか?
技術者でも科学者でも研究者でもない僕にはわからないことですが、僕は科学に頼ります。
神も仏も信じていない。
人間の科学だけが信じられる。
地球を壊して宇宙に逃げる時代がいつかは来るのかもしれません。
そのロケットにかの少女が乗っていたら面白い。
なんて下衆にほくそ笑むのです。

不気味の谷はそこら変に口を開けています。
僕にも越えたい谷があります。
しくじれば転落ですが、それでもいいと思える。
ただ、そう口にするわけにはいかないジレンマ。

今はただコツコツと生きるだけです。
最近しくじってばかりでへこみます。
呑みにも行けなくて不安定になります。
難問の有給消化に取り組みますので、そこでリフレッシュして心機一転ガンバリマス=3

K.K

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