緊急事態宣言リフレクト

世に新しい商品やサービスが登場し、それが全体に行き渡るまでには5つの段階を経ると言います。

初めは、新しいものが好きで良し悪しを問わない者、イノベーター。
イノベーターのレビューなどを参考にこれから延びると思われる質の良いものを取り入れ応援していきたいというアーリー・アダプター。
失敗はしたくないから慎重になってよく精査して取り入れるアーリー・マジョリティ。
よく見るようになった、聞くようになったと流行りに乗るレイト・マジョリティ。
流行などどうでもよく、物がいいからといって必要だろうか、と思い悩み取り入れなかったりするラガード。

ヒット商品というのは3層目のアーリー・マジョリティをいかに取り込むか、にかかっているそうです。

昨年、爆発的にヒットした鬼滅の刃はアーリー・マジョリティの取り込みと、波状攻撃でイノベーターから始まる流れを何度も生み続けたことが勝因だった、と分析されています。

この波状攻撃の成功は、クロスメディア戦略というある固定されたターゲットにアプローチし続けることを、年齢層や知識層のターゲットそのものを変え続けアプローチし続けたことで何度も波を起こしたことにあるようです。

そして昨年末、いよいよジブリの記録に迫る頃には狂乱状態。
新しい記録を作りたいというムードが消費者側にあったという。
大衆はコントロールできない、とある哲学者が言い残していますが、良くも悪くもその通りなのでしょう。

僕は映画を月に4〜5本観ますが、映画の話などしたこともない友人が12月だけで無限列車を3回観に行ったと言った時には少し怖くなりました。
あまりにも盛り上がりすぎるとラガードの存在が罪だと言わんばかりの雰囲気になります。

僕は流行に疎くて興味がないのでほとんどの場合でラガードです。
というか、好みと流行りは無関係です。
気に入ったものにはイノベーターになることもあります。
どっちにしても少数ですが、いいかげん少数派の生きにくさには辟易します。
拒んでいるわけではなく、興味がないだけ。
批判などしておらず、好きじゃないだけ。
何が悪いのでしょうか。

ラガードの自覚がある人にはきっと共通した考え方があると思います。
良いか悪いか。
好きか嫌いか。
それは自分で決める。
結果としての少数派と、少数派にこだわることは意味がまるで違う。
実際のところラガードには、意地でも流されないと無意味な事を言う人もいます。
本質を見ず、自身の小さなプライドにこだわって、損をしても本望、と訳の分からない事を言ったりしますが、本人が良ければそれでいいのでしょう。

しかしながら、鬼滅の刃はそんなラガードさえ動かしたようです。
記憶にも記録にも残る名作として語り継がれていくのでしょう。


怖すぎて見れないという我が子は最後までラガードたるラガードです。
そのまま行け。

僕はと言えば、鬼滅の刃に関してはアーリー・アダプターでした、恥ずかしながら。
友達にイノベーターがいたのできっかけがあったのです。

とても面白かったです。
炭治郎の優しさと強さには打たれます。
吾峠さん、ありがとう。


さて、コロナ猛威は相変わらずですが、僕も僕の近しい人も何とか感染を回避して元気に暮らしています。
ホントに1/77の感染割合なのかと疑ってしまいます。

ワクチンを巡っては陰謀論渦巻くなかでも着々と国民に行き渡るように準備が進められているようです。


いや、着々ではない。

調達、運搬、保存、接種、処分、会場、予算、それぞれ管轄の省庁が違うという縦割の弊害を未だに起こしている。
会議のための会議で不要な密がそこかしこ。
申請のための申請で不要な税が湯水の如く。
担当大臣に全権与えてさっさとやれば1ヶ月もかからないでしょうに。
権力の分散は必要でしょうが、今こそが緊急事態でしょう。
何のための宣言だ。


ワクチンに対してはラガードではいられませんね。
菅首相ではありませんが、順番が来たら受け入れたいと思います。

治験が不十分なのは百も承知。
拒否する権利もある。
悩むところですが、何が良いのかをよく考えたいと思います。

いよいよ明日から接種が始まるようです。
感染の終息、自粛生活の収束を願います。



さてさて、「介護ショップえがお」は去る者も来る者もいて体制が変化しております。
人には人の事情があります。
一緒に働くメンバーとは共にがんばりたいし、去った人とはこれまでとは違う関係性でなにかしらどこかしらで繋がっていたいと思います。

体勢が整うのにはもう少し時間がかかるかもしれませんが、アフターケアまでしっかりできる事業所になれるよう励んで参ります。

改めて、今後ともよろしくお願いいたします。

K.K

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