世界三大穀物 トウモロコシは知れば知るほど不思議な植物だなーと感じます。
1、トウモロコシには明確な祖先種である野生植物がない。
たとえば私たちが食べるイネには祖先となった野生のイネがあります。また、小麦は直接の祖先があったわけではないが、小麦の元となったとされるタルホコムギやエンマコムギという植物が明らかになっています。ところがトウモロコシは、どのようにして生まれたのか、まったく謎に満ちているそうです。
2、繁殖
植物は種子を散布するために、さまざまな工夫を凝らしている。たとえばタンポポは綿毛で種子を飛ばすし、オナモミは人の衣服に種子をくっつける。ところが、トウモロコシは、散布しなければならない種子を皮で包んでいる。皮に包まれていては種子を落とすことはできない。さらには皮を巻いて黄色い粒をむき出しにしておいても、種子は落ちることがない。種子を落とすことができなければ、植物は子孫を残すことができない。つまり、トウモロコシは人間の助けなしには育つことができないのです。
3,起源
トウモロコシの起源地とされる中米に存在したのが、アステカ文明やマヤ文明との事。アステカ文明やマヤ文明では、トウモロコシは重要な作物であったとされている。マヤの伝説では、人間はトウモロコシから作られたとされているそう(汗)。人間がトウモロコシを創り出したのではなく、人間の方が後なのだとか…神話では、神々がトウモロコシを練って、人間を創造したと言われている。日本ではあまり見られないが、トウモロコシには黄色や白だけでなく、紫色や黒色、橙色などさまざまな色がある。そのため、トウモロコシから作られた人間もさまざまな肌の色を持っているのだと。
更には、どんなに改良が進められても、トウモロコシはトウモロコシである。トウモロコシを改良したり作り出すような事は現代の科学技術をもってしてもできないそうです。